20代の時に転職を経験しました。
当時私はオフィス用品や機械を中心とした商社に勤めていました。
その中でもネットワーク構築やサーバー、基幹システムを担当する部署に所属しており、
自身が担当する取引先を何件も持っていました。

 

ある日、自分が担当する取引先の中の1件で設定作業を終えて会社に戻る途中、
今しがた作業を終えた取引先から携帯に電話がかかってきました。
何か設定にミスがあったのだろうかと思い返しても、特に思い当たるようなこともなく、
恐る恐る電話に出てみると、相手は取引先の役員でした。
「普段は他にどんな仕事をしているのか」とか、「今の仕事は楽しいですか」とか、
良く分からない内容の話をされながら、最終的に「今の会社を辞めて、うちに勤めないか?」という
お誘いの電話でした。

 

返事は保留にして、数日間悩みました。
その後また先方から返事を催促する電話が来ました。
まだ悩んでいる旨を伝えたところ、条件面をもう少し詳しく話をしたいと言われ、
別日にお会いすることにしました。
そこで待遇面や仕事内容について詳しく話を聞き、その夜に転職しようと心に決めました。

 

先方へ返事をし、残すは時期の調整だけと思っていたところ、
むしろここからが大変でした。
上司に転職する旨を伝えると、当然ながら引きとめられて、上司を諦めさせるのに約2週間かかりました。
その後、別部署の上司から引きとめられ、その上司を諦めさせるのに約1週間かかりました。
やっと時期が調整できるかなと思ったらそうもいかず、今度は部長から引きとめられ、
部長を諦めさせるのに3日間かかりました。
そして遂に、社長から呼び出しをくらいました。
話の内容はもちろん退職に関することで、「何か不満があるのか」、「不満があるならば何が不満か教えて欲しい」、
「仕事の内容が嫌なのか」、「なぜ転職してしまうのか」、等などを色々と聞かれました。
約3時間に及ぶ話し合いをし、最終的に社長は首を縦に振ってくれました。

 

私が転職した時は、今勤めている会社を辞めることにとにかく時間が掛かりました。
基本的に申し出は1か月前と決まっていましたが、1か月前では全く間に合いません。
退職願が受理されてから1ヶ月後に退職するというだけであって、退職願を平和的に受理してもらうことには、
とにかく時間が掛かります。
退職に当たってはどう考えても円満退社がベストです。
どこでどのように今後つながるか分からないからです。
その円満退社の為には、社内の様々な人たちときちんと話し合いをしなければならならいという教訓を得ました。